病気の根本的改善を目指す治療法

栄養療法とは適切な食事やサプリメントなどによって病気の治療を行う療法。
十分な栄養摂取や栄養摂取を邪魔するものを取り除くことで症状を改善させて自然治癒を目指すことを目的としています。
栄養療法はオーソモレキュラー療法とも呼ばれ、海外では1960年から精神科治療の一環として始まりました。
今では分子整合栄養医学に基づいた栄養療法として一定の医学的成果が認められています。

栄養療法と従来の西洋医学との基本的な相違点は、治療に対するアプローチにあります。
従来の西洋医学では、基本的に病気により現れる様々な症状に対し、投薬などの医学的な対処方法のみで抑えようとします。
しかし、これには限界があります。
たとえ対処療法で一時的に改善したとしても、生活習慣から再発する事例は多く、根本的な問題解決になっていないことは多いものです。

一方、栄養療法は体内の栄養バランスを整えることで、患者の自然治癒力を高め症状の改善を目指し、病気の予防に役立てます。
医学的療法との併用により、より確かな効果が得られると言われています。

特に顕著な例が、糖尿病や高血圧などの生活習慣病です。
これらの疾病には当然ながら食事療法が重要な位置を占めています。

栄養療法は食事の改善以外にもサプリメントや点滴、生活改善など様々なアプローチで患者の症状を改善していきます。
その際、患者自身は栄養療法をよく理解し、医師や看護師、管理栄養士などど連携して治療に取り組む強い意思を持つことが大切です。